一度食べたら忘れられない味!紅秀峰の魅力と特徴について

さくらんぼ 果物

紅秀峰というさくらんぼをご存知でしょうか。

紅秀峰は、佐藤錦のあとに収穫が始まる晩生種のさくらんぼで、ひとつぶが大きく、甘くて食べごたえがあるさくらんぼとして、最近人気急上昇中の品種です。

そんな紅秀峰の魅力と特徴について、紐解いていきましょう。

佐藤錦の良さを併せ持つ、平成生まれのヒット作

一度食べたら忘れられない味!紅秀峰の魅力と特徴について

紅秀峰は佐藤錦と天香錦をかけ合わせて生まれた、比較的新しいさくらんぼ品種です。

品種登録されたのは1991年。まさに平成生まれの期待の新星といったところでしょうか。

さくらんぼのなかでも一番人気のある、佐藤錦を親に持ち、その良さでもあるパリッとした食感を受け継いでいます。

さらに佐藤錦よりも大粒で、酸味が少なく甘みが強い品種です。

紅秀峰は晩生種ということもあり、6月下旬頃から収穫期を迎える品種で、日持ちがする品種でもあるので、7月以降のお中元などにもぴったりのさくらんぼです。

これまであまり知られていなかった紅秀峰ですが、最近はさまざまなキャンペーンやイベントを通じてその名が知られるようになり、その人気も急上昇している品種です。

大きくて甘い!紅秀峰の魅力

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紅秀峰の魅力はなんといってもその粒の大きさ。

一般的に、佐藤錦が1粒6~8グラム程度なのに対し、紅秀峰は8~9gに育てることができる大粒の品種です。

サイズで言うと、佐藤錦がM~Lなのに対して、紅秀峰は2L以上にもなるといわれており、ひとつぶの食べごたえがしっかりあるのが魅力です。

そして、紅秀峰のもうひとつの魅力は、酸味が少なく甘みが強いこと。

さくらんぼの平均糖度が16~18度程度なのに対し、紅秀峰は20度前後になるため、さくらんぼの甘みを楽しみたい人にはたまらない品種だといえます。

さらに、佐藤錦は実がやわらかく傷みやすいのに対して、紅秀峰は実が固く日持ちする品種。高温にも強く傷みにくいので、樹上完熟させるのにも向いています。

生産量はまだまだ少ないですが、紅秀峰はその満足感のある食べごたえと甘さから、年々人気が高まっています。

栽培に手間がかかる紅秀峰

一度食べたら忘れられない味!紅秀峰の魅力と特徴について

紅秀峰にも弱点や欠点があります。

まず挙げられるのは、なんといっても栽培に手間がかかること。

紅秀峰はさくらんぼの中でも霜に弱く、4月始めの遅霜の影響を受けやすいので、朝晩の冷え込みが強い日は注意が必要になります。

そして、着果しやすい品種のため、ともかく摘果の手間がかかります。

きちんと摘果しないと、ぶどうのように小さな実が鈴なりになってしまうことに。

そうなると、実が大きくならず、甘みも弱くなってしまいます。

きちんと着果しないと収穫できないので困りますが、紅秀峰のように実がなりすぎても手間がかかって困るのです。

摘果したり、さくらんぼの実に日が当たるように葉を取り除いたりといった手間を惜しまずかけることが、美味しい紅秀峰を作るためには欠かせません。

紅秀峰は流通量の少ない品種

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その美味しさから、静かな人気となっている紅秀峰。

しかし、生産量は佐藤錦の1/10と、まだまだ少ないため、果物店の店頭を注意して見ていないと、手に入れるのが難しい品種ともいえます。

また、紅秀峰はその旬が短いことも挙げられます。出荷時期は6月末から7月上旬と、佐藤錦と比較すると短いため、うっかり買い時を逃すとその年は手に入れられないことも。

紅秀峰を確実に購入したい場合は、お取り寄せの予約販売などをチェックしておくといいかもしれません。

山梨県でも栽培されている紅秀峰

一度食べたら忘れられない味!紅秀峰の魅力と特徴について

桃やぶどうで有名な、フルーツ王国と呼ばれる山梨県でも、紅秀峰は栽培されています。

果物栽培に適した土壌と気候に恵まれた山梨県は、さくらんぼ栽培では南限にあたります。

他の地域よりも温暖なため、さくらんぼの出荷時期が早く、そのため高値で取引されています。

山梨の内陸性気候の特徴である、寒暖の差をうまく利用して生まれるさくらんぼは糖度が高く、プロの間でも品質が高いことで知られるようになりました。

なかでも紅秀峰は、知る人ぞ知る品種として広まり、近年では、ふるさと納税の返礼品としても人気を博しています。

いくつかの品種が栽培されているなかで、紅秀峰はシーズンの終盤を担う品種。

シーズンの最後に食べるさくらんぼにふさわしい、大きく食べごたえのある、甘くジューシーな実は、一度食べたら忘れられない味わい。果物の宝石という言葉がぴったりとくる逸品です。

山梨県産の紅秀峰は予約が確実

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山梨県産の紅秀峰は、豊洲市場の目利きもうなる、品質の高さを誇りますが、さくらんぼ全体の出荷量を考えると、生産量はごくわずか。

やはり予約販売などでお取り寄せをするのが確実です。樹上完熟の紅秀峰を、朝もぎで出荷しているさくらんぼ名人も中にはいるので、お取り寄せの情報を集めるのも楽しいかもしれません。

 

大粒でパリッとした食感と、はじけるようなジューシーさを持ち、充実した甘みと食べごたえを感じられる紅秀峰は、ひとつぶの完成度が高く、満足感の高いさくらんぼです。

他のさくらんぼとはひと味もふた味も違う、充実感のある美味しさを体験してみてはいかがでしょうか。きっとさくらんぼの見方が変わりますよ。

 

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